Swamp.financeは2022年4月をもってプロジェクトを終了しました。
こんにちは!ニナ(@_ninahaus_)🦆です。
今回は、先週からめっちゃ応援しているBSCの新DeFiプロジェクト『Swamp.finance』を紹介したいと思います。
Swamp.financeとは
Swamp.financeはBSC上のイールド・オプティマイザー(アグリゲーター)です。一般的にイールド・ファーミングではユーザーが①投資②報酬を回収③再投資というサイクルを回しますが、その②③を肩代わりしてイイ感じに運用してくれるのがイールド・オプティマイザーです。イールド・アグリゲーターという呼称のほうが知名度を得ている気がしますが、Swamp.finance公式がオプティマイザー(最適化するもの)を自称しているため本ブログではそちらを使用します。
Swamp.financeではSwamp Vaultsを利用することができます。Swamp Vaultsは「頻繁な複利運用」「より効率的なガス利用」「Swamp.finance独自の戦略を用いた自動化」によって高い利回りを実現するファーミングです。
ユーザーは流動性提供の証であるLPトークン等をSwamp.financeに預けます。預け入れられた資産はSwamp.financeが運用するため、ユーザーが何かする必要はありません。同様のサービスを提供するプロジェクトとして、PancakeBunny、Beefy、autofarm、Jetfuelなどがあります。
ちなみにUIこそかなり違いますが、Swamp.financeはautofarmのフォークです。
Swamp.finance ローンチ前後の歩み
2/24 Swamp、Twitterに登場
Swamp Finance初めてのTwitter投稿は「Coming Soon」メッセージと画像1枚のみの超シンプルなものでした。いいねの数も11個だけで、いかにひっそり現れたのかが分かります。その後、ローンチ当日までツイートはゼロでした。
Comming #Soon pic.twitter.com/CTKBxAA6C8
— Swamp.finance (@SwampFinance) February 24, 2021
ここで参考までに、PancakeSwapの初ツイートを見てみましょう。
Bake us a $CAKE 🥞
— PancakeSwap 🥞 #BSC (@PancakeSwap) September 19, 2020
3/5 Swamp、アヒルに話しかける
TwitterにてSwamp.financeからプロモーション協力依頼のDMを受け取りました。
この時は「Coming Swoon」と表示されるウェブサイト(https://swamp.finance)と4割くらい内容の出来たドキュメントサイト()が「プロジェクト詳細」のすべてでした。これだけではプロジェクトの良し悪しを判断できなかったため、競合(BeefyやJetfuel)に対する優位性、今後の計画、コードの共有が可能か訊きました。 docs.swamp.finance
Robertさんはきちんと会話のキャッチボールをする真面目そうな人でしたが、競合に対する強みが「ユーザーエクスペリエンスの向上」とふわっとしていること、長期的な計画(ロードマップ)の具体性が無いこと、コードの共有はまだ出来ない(これはプロジェクト開始前なら仕方ない気も)ことから、プロジェクトが信用できるかどうかの判断がつきませんでした。そのため、プロモのお話を見送りました。
もし私が応援した後に詐欺が発覚してプロジェクトが飛んだら、「PancakeSwapのAdminが詐欺をプロモした」と言われるかもしれないという恐怖がありました。
3/12 Swamp、プロジェクトローンチ
Robertさんの予告通りにプロジェクトが始まったことはTwitterで把握しましたが、私はまだ疑心暗鬼だったので内容すら確認しませんでした。
— Swamp.finance (@SwampFinance) March 12, 2021
3/13 Swamp、日本人ユーザーのセンサに引っかかる
Swamp.finance始動翌日、なーちゃん(@crypto___baby)コミュで日本人ユーザー達がSwampの話を始めました。いちおう事前にプロジェクトの存在を知っていた身として、もし詐欺っぽかったら警鐘を鳴らさねばならない!という謎の正義感から、この時プロジェクトローンチ後初めて彼らのウェブサイトをチェックしました。
え、
なんか凄くない?
画面めっちゃ見やすくて直感的に操作できるし、

細かいチュートリアルのビデオあるし、

ドキュメントサイトもしっかり仕上げてきてる。

秒速でてのひら返しました。
上手く言えないのですが、サイト全体からRobertさんの言っていた「ユーザーエクスペリエンスを向上させ、初心者も簡単に投資できるようにしたい」気持ちが見えたんですよね。
くわださんのセンサもクリア。
さらにさらに日本人ユーザーの心を掴む点がありました。こちらは後程「沼から溢れ出る人情」に書きます。
余談
プロジェクトローンチのお祝いメッセージを送ったのですが、その時気になっていたSwamp.Financeのキャラクターの名前を訊きました。
Swamp.financeの魅力
独自の報酬計算
イールド・アグリゲーターにトークンをステークした場合に報酬形態はプロジェクトにより様々ですが、大まかに3種類あると思います。
- 預け入れたトークンそのものが貰える(自動複利運用)
- イールド・アグリゲータープロジェクトのガバナンストークンが貰える
預け入れたトークンそのものは貰えないので、増えない。 - 預け入れたトークンとイールド・アグリゲータープロジェクトのガバナンストークンが割合で貰える
(下記画像はPancakebunnyの例)
Swamp.financeはいずれとも異なる第4の報酬形態で、「預け入れたトークンが貰える+ガバナンストークンである$SWAMPが貰える+さらにお楽しみ有」です。
Farmによって少し異なりますし、何よりややこしいので具体例を挙げます。
🦠SWAMP絡みのFarmの場合
- SWAMP単体Pool
- SWAMP-BNB Farm
SWAMP絡みのFarmでは「自動複利運用の日利」を$SWAMPで受け取ることができます。
🦠それ以外Farmの場合
- CAKE-BNB Farmの例
SWAMPを含まないFarmの場合、自動複利運用の日利+Swamp Daily (Bonus)を受け取ることができます。
こちらの自動複利運用分は預け入れたLPトークンそのものが増えます。つまり、預け入れたLPトークンが毎日少しずつ増える+それに加え$SWAMPも貰えるということです。
さらに凄いことに、ここに「お楽しみ」が付きます。
Swamp.financeのドキュメントサイトのトークン・手数料項目を見ると面白いことが書いてあります。
All Vaults (except SWAMP Vault)
Deposit fee: 0.1% (distributed to vault depositors)
Buyback: 1.5% of performance fee will go to SWAMP buyback and burn
Network fee: 0.2% of performance fee will be used for network transactions
Operational fee: 2.3% to platform operators
Total fee: 4 % on profits
全てのVaults (SWAMP単体プールを除く)
入金手数料: 0.1% (同Vault預金者で山分け)
Buyback: パフォーマンス手数料の1.5%をSWAMPのBuybackとバーンに利用
ネットワーク手数料: パフォーマンス手数料の0.2%をTXに利用
オペレーション手数料: 2.3%をプラットフォームオペレーターに分配
合計手数料: 利益の4%
この1つめが何気に凄いのです。
例えばあなたがCAKE-BNB Farmでファーミングしていたとします。先に述べた通り、LPトークンと$SWAMPが報酬として受け取れますね。
そこに新しくSwampに参加した人が、CAKE-BNB Farmに資産を入れたとします。他のプロジェクトでは、この時あなたに直接のうまみはありません(TVLが増えてプロジェクトの信用度アップ・ガバナンストークンの価値上昇なんかはあるかもしれません)。Swamp.financeの場合、この「新しく預け入れられた資産」の0.1%が「既にそのFarmに居た人たち」で山分けされます。新規参入者が増えれば増えるほど、原資+日利とは全く別のボーナスが入ると言えます。
新規参入側としてはFarmに参加する時点で原資の0.1%が減ることになってしまいますが、現状SwampのDaily APYのほうが圧倒的に高いのでそこまで気にしないでしょう。
こだわりのUI/UX
Swamp.financeは「ユーザーエクスペリエンスの向上」を掲げたプロジェクトです。ユーザーエクスペリエンスとはその名の通り「ユーザーの経験」で、ユーザーがサービスを利用する上で経験すること全てを指します。世の中にオシャレなサイトはごまんとありますが、「分かりやすい」「使いやすい」はまた別の話ですよね。そういったケアはもちろん、さらに「楽しい」や「嬉しい」などより高次元な経験を提供することまで「ユーザーエクスペリエンス」に含むのが最近の流行りです。使えるだけではだめなのです。
具体的に見てみましょう。

① ウォレットに「預け入れられるトークン」があると発光するボタン
Swamp.financeにウォレットを接続すると、ユーザーがSwamp Vaultsへ預け入れられるトークンを所持している場合に当該Farmの「Deposit」ボタンが発光します。これにより、ユーザーが「私はトークンAを持っているから…えぇとどのFarmに入れられるのかな」と該当するFarmを探す手間を省きます。
②新規追加Farmの目印タグ [NEW]
DeFiプロジェクトあるある問題のひとつに「Farm数が多すぎてどれが新しく追加されたものか分からない」があります。Swamp.financeで「新しいFarmがどれか分からない」と困る人はいないでしょう。
③$SWAMPをステークするFarmの特別演出
Swamp.financeのFarm一覧、一部の項目は背景がうっすら光っています。これらはすべてガバナンストークン、$SWAMP(Swampy)を預け入れることができるFarmです。Swampガバナンストークンの預入れ先を目立たせる工夫ですね。
④トークン発行元の明記とLP準備の容易さ
Swamp.financeはオプティマイザー(最適化するもの)であって、独自に流動性プールを保持しているわけではありません。そのためLPトークンペアは他所で用意する必要があり、そのプロジェクト名をFarm一覧に明記しています。この表示は地味に便利だと私は思っているのですが、加えてさらに素晴らしいのが流動性提供までとても簡単なところです。
「Panda YieldのBBOO-BNB LPを預けたいが、流動性の提供はまだこれから」というケースを想定してみましょう。Swamp.financeのUIからクリックのみでLPトークン入手に必要な場所に移動できます。
「Get BNB/BBOO」をクリックして、

Get BNB / BBOO画面に移動します。
「BNB Buy」からSwamp.financeのBNB購入画面
「BBOO Buy」からPanda YieldのBBOO購入画面
にすぐ向かえ、2つのトークンを準備して「Add to LP」をクリックすればPanda YieldのBNB-BBO LPを追加する画面に移動します。

Swamp.financeのBNB購入画面。
チュートリアルを用意しているくらい、BNBの購入にはこだわりがあるらしいスワンピー。

Panda YeildのBBOO購入画面。交換元通貨はユーザー自身で選択する必要はありますが、交換先はあらかじめBBOOがセットされており手動選択は不要です。

Panda Yieldの流動性提供画面。

「流動性を提供してLPトークンを入手、それをFarmにステーク」と書くとややこしいですが、やったことのある人にとっては何てことのない操作です。しかし裏を返せば、新規参入者は1度その流れをやり切るまではややこしい文章と格闘しないといけないわけです。繰り返しになりますが、Swamp.financeのモットーは「ユーザーエクスペリエンスの向上」「初心者も簡単に投資できるように」です。やりたいことと実際に実装していることが一致していて好感度が上がります。
➄これから預け入れるトークンの時価総額表示 (3/20NEW!)
以下はSWAMP単体プールの画像ですが、LPトークンを預けるFarmでも同じ実装が為されています。LPトークンが今現在どのくらいの価格なのかを預け入れ時点で見ることができるので「ちょっと入れすぎかな、減らそうかな」「良い感じで資産増えてるな」等ユーザーの日々のモチベーションになります。LPトークン数だけだとただの数字感が強いので、法定通貨に換算した場合の価値の表示は私はとても好きです。

⑥アクションボタン選択時のフキダシ演出 (3/20NEW!)
Deposit、Withdraw to Wallet、Harvestそれぞれのボタン選択時にフキダシが出ます。
- Deposit(資産預け入れ)
Deposit your XXX-XXX LP and start earning. Pending SWAMPs will be harvested.SwampyLPを預けて利益を生みましょ。未回収のSwampyは収穫されます。 - Withdraw to Wallet (資産の引き出し)
Withdraw from vault. Pending SWAMPs will be harvested.Swampyvaultから引き出します。未回収のSwampyは収穫されます。
- Harvest (ステーキング報酬の収穫)
Harvest all pending SWAMPs.SwampySwampyを収穫します。
Farmへの預入れ資産額が変動した際に報酬が自動的に収穫されウォレットに入る。ファーミング慣れした人にとってごく当たり前ですが、実は初心者さんがする質問TOP10に入ります。PancakeSwapテレグラムでも「LPトークンを減らしたら報酬が消えた。バグですか?」という質問が本当に多いんです。
そういった初心者ユーザーがする質問に先回りした実装をしている点が素晴らしい。
⑦ソート機能
これは決してSwamp.financeだけの機能ではありませんが、とても便利なのであえて書きたいと思います。Swamp.financeのFarm一覧は検索・ソート機能が充実しており、おそらく全ユーザーのユースケースを満たしています。
気になる方はぜひhttps://swamp.finance/app/を訪れてみてください。プロジェクト別表示、単体トークン/LP/ステーブル/、ペアコイン別、APY順…何でもできます。
私はDeposited(預入資産順)をよく使います。こうすると自分が既に利用しているFarmが上に並びます。

Swamp.financeがフォークしたautofarmにここまでのソート機能はないので、Swamp開発陣の頑張りです。
実名の運営陣
Swamp.financeの運営陣は匿名ではなく、名前を出してこのDeFi戦国時代を戦っています。ドキュメントサイトからLinkedIn(ビジネス特化SNS)へのリンクがあります。
興味のある方はこちら:
https://www.linkedin.com/company/swamp-finance/people/
投資ブーム真っ只中の昨今、仮想通貨界隈では日々新規プロジェクトが現れています。しかしながら途中で頓挫するものも多く、成功・失敗がはっきり分かれる厳しい世界でもあります。顔出しで運営すると「信用を得やすい」というメリットがありますが、それ以上に「損をした人から逆恨みされる」「身近な人間に(大きなお金を動かしていることが)バレる」と言ったデメリットがあります。私なら実名でやるのは怖いですねぇ…。
ローンチ3日目の試練を乗り越えた手腕
ローンチ後間もない3/14、Swamp.financeは大きな試練を迎えることになりました。
ウェブサイトに対するDDosアタックです。
3/14 18:18 CET サイトダウン
テレグラムグループでサイトダウンが報告されたのは3/14 18:18のことでした。Adminは即座に「Devチームが問題を調査中です。落ち着いて」と呼びかけましたが、ローンチ後間もないタイミングということでRugpull詐欺を疑う人が少なくなく、グループは荒れました。
3/14 18:37 サイトダウンをツイート
資産が安全であることをまず強調しました。
Website is down. Your funds are SAFU. Dev team is working on the issue. Please keep calm
— Swamp.finance (@SwampFinance) March 14, 2021
3/14 18:59 サイト復帰をツイート
40分ほどで復帰。
地域によっては実際にアクセスできるまでさらに数時間かかったようですが、何はともあれ復旧しました。
Website back online. Thank you for your patience people!
— Swamp.finance (@SwampFinance) March 14, 2021
3/14 19:34 DDoSアタックがあったことを公表
Our website is under DDos attack. Funds are SAFU. Please keep calm. Non of the vaults were affected. Thank you
— Swamp.finance (@SwampFinance) March 14, 2021
ツイートの間にも運営はテレグラムでユーザーを落ち着かせていました。危機的状況で運営がしっかり対応したことで、逆にユーザーの信頼を獲得できたパターンです。
沼から溢れ出る人情
Swamp.financeの人情厚い漢前エピソードは既に2つあります。
1.Panda Yieldに差し出した手
プロジェクトローンチ後、Swamp.financeが設けたのはPanda YieldのLPトークンをステークするFarmでした。
Twitterでもパンダが好きと言っています。
🐼 @PandaYield we like pandas too.#BSC #BinanceSmartChain #SwampFinance $BNB $SWAMP $BBOO pic.twitter.com/l4Yo8Gt4EY
— Swamp.finance (@SwampFinance) March 13, 2021
Swamp.financeは大のPanda Yield贔屓🐼なのです。
Panda YieldはPancakeSwapフォークプロジェクトの先駆け的存在でしたが、リファラル制度のバグを悪用されプロジェクトのやり直しを強いられました。この世界は信用が全て、普通は大失敗した後のやり直しは効きません。しかしながらPanda Yieldは運営の魅力とチャレンジ精神によってコアなファンを獲得していたため、リニューアルプロジェクトV2(Version2)を開始することができました。私もパンダ運営は好きなので応援の意味で少し入れていました。パンダ運営は相変わらずやる気があり面白い取り組みを仕掛けていましたが、V1始動時ほどの勢いは無く、正直なところ低空飛行しているように見えていました。
V1に関しては記事にしていますので良かったらご覧ください。

Swamp.financeはそんなPanda Yieldを拾いました。
現在、BSCのDeFi王者がPancakeSwapであることを否定できる人はいません。BBOOペアLPトークンよりCAKEペアLPトークンをステークするFarmのほうがより多くのユーザーを引き込めることは明らかで、わざわざ1度コケたパンダを優遇するうまみはSwamp側に無いはずです。気になったので直接質問してました。
Swamp.financeがPanda Yieldに実際どれだけ貢献できているのかはまだ分かりません。パンダのガバナンストークンである$BBOOのチャートを見てみると、心なしかSwamp登場(3/12。BBOO-X Farm開始)を境に元気になっている気もします。
また、Panda Yieldの記事でも触れましたが、パンダには日本人ファンがけっこういます。その影響もあり日本人ユーザーの間でSwamp.financeが盛り上がりつつあることをスワンピーちゃんに告げたところ、
棚ボタな申し出が。なーちゃんコミュの人に確認して回答しました。
本当にその日に来ました。
悲しいことにPanda Yield側からの反応はずーっと無く、完全にスワンピーちゃん側の片思いだったのですが…
3/20、ついにパンダからの応答がありました!
Hello Community! We’ve launched a new proposal and we would like YOU to vote 🐼🗳️@SwampFinance #Pandayield #BSC #BinanceSmartChain https://t.co/WKcIy6Sl0a
— PandaYield #BSC (@PandaYield) March 20, 2021
Panda Yield側にSWAMP-BBOO Farmを作るかどうか?のガバナンス投票の開催です。
赤枠内を要約すると、
- プロジェクト立ち上げ当初からBBOO Farmを作っているSwamp.financeが公式にPanda Yieldとパートナーシップを結びたいそうです。
- パンダチームでSwampのコントラクトをレビューしたところ、堅実で安全でした。
- SwampのUI/UXはかなり良いです。
- Swampチームはプロジェクトを(今のところは)うまくやっていて、真面目な人たちのようです。
- パンダチームはSwampチームのキャリアなど色々と個人的な質問をしましたが、彼らは快く答えてくれました。
- 唯一、パンダチームが「OK」していないのがSwampのロードマップです。Swampチームはその点を改善すると言ってくれています。
実は水面下で色々と話していたみたいですね。私が気にした「ロードマップの具体性の欠如」はパンダも指摘したようです、ぜひ更新してほしい。
この投票は現時点で99.7%の人が賛成しているので、おそらくこのまま可決されるでしょう。
スワンピーちゃんの片思いが報われそうで嬉しい限りです。パンダ+沼のタッグで界隈を盛り上げて欲しいですね!
2.ベイビースワンピーちゃん、PancakeSwapさんを心配する
こちらはPancakeSwap DNSハイジャック記事にも書きました。

3/15、BSCトップAMM/DeFiのPancakeSwapがDNSハイジャックに遭いました。Swamp.financeは「ページが表示されないときの気持ち、よく分かります。Pancakeを応援して、安全に過ごしましょう。」と反応。
We know how it feels when page is not working. Support Pancake and stay safe.@PancakeSwap #SwampFinance #BSC #BinanceSmartChain $CAKE $BNB $SWAMP pic.twitter.com/JLB9R6RKMd
— Swamp.finance (@SwampFinance) March 15, 2021
Swamp.financeは前日3/14にDDos攻撃に遭って一時サイトダウンしていたので、他人事とは思えなかったのでしょう。この後、Swamp.financeは同日中に5種の新規CAKE-LP Farmを実装しました。PancakeSwapがDNSハイジャックに遭う前から計画していたのか、事件後に応援のため急遽入れたのかは分かりません。
☢️ New vaults in the SWAMP ☢️
We are launching new @PancakeSwap vaults:
🔒 BELT / BNB LP
🔒 BMXX / BNB LP
🔒 BUX / BNB LP
🔒 DEXE / BUSD LP
🔒 NULS / BUSD LP➞ Stake on: https://t.co/FupOqTgyLc#BSC #BinanceSmartChain $BNB $SWAMP #PancakeSwap pic.twitter.com/SUClBBffst
— Swamp.finance (@SwampFinance) March 15, 2021
翌16日には$CAKEギブアウェイを実施。
☢️ $300 #CAKE giveaway! ☢️
We will choose 5 winners that share $300 in $CAKE tokens!
To participate:
Follow @SwampFinance & @PancakeSwap
Like & Retweet
Tag 3 Friends➞ Stake on: https://t.co/k0rY5IBCjj#BSC #BinanceSmartChain $BNB $SWAMP @BinanceChain @cz_binance @binance pic.twitter.com/vlQYAcaYRJ
— Swamp.finance (@SwampFinance) March 16, 2021
この対応には大変感銘を受けたので古のヲタク丸出しのツイートをしてしまいました。
#Swampy ちゃんが凄いのは、露骨にPanda Yieldサポーターだったのに昨日唐突にPancakeSwap LPを5つ入れたとこ。DNSハック被害のPancakeSwapへの応援だったわけだけど、BSCでかれこれ6か月戦ってるウサパン戦士プロのことを生まれて4日のホヤホヤSwampyちゃんが心配してるのso precious…無限に推せる pic.twitter.com/RRg4BqLpUK
— Nina (@_ninahaus_) March 16, 2021
真面目な職人気質
Swamp.financeのTwitterやテレグラムを見る限り、スワンピーちゃんは多くを語らないし派手な広報活動もしていません。ローンチ前にプロモーション活動を担ってくれる人を探していたくらいなので、その手のことがあまり得意ではないのかもしれません。
ですが、「こだわりのUI/UX」に書いた通り実装はゴリゴリにやります。特に➄これから預け入れるトークンの時価総額表示⑥アクションボタン選択時のフキダシ演出は3月20日に実装されたばかり。痒いところに手が届く的なユーザーニーズに合わせた素晴らしい更新であったにも関わらず、実装にあたってのお知らせ等は一切ありませんでした。
この2つの更新は日本人ユーザーから評判が良かったため、おせっかいなアヒルは開発陣に伝えました。
しょーもない更新をするたびに派手な広報を行うプロジェクトもある中、この謙虚な姿勢。片田舎で品質にこだわって黙々と神製品を生み出す頑固親父職人みたいな精神を感じます。
DapRadarによればSwamp.financeの人気はうなぎのぼり。プロジェクトが大きくなってもぜひこのままでいて欲しいですね。

余談:冗談を言ったらガチな反応をされた件について
スワンピーちゃんかわいい
Swamp.financeのマスコットキャラクター、スワンピー。

この子が妖精なのかモンスターなのか、男性なのか女性なのか、そもそも性別はあるのか。そういった情報は一切明かされていません。不思議なことに、見る度かわいく思えてきます。
そう感じるのは私だけではないようで、Swampテレグラムグループでは日々着せ替えスワンピーが生み出されています。
スワンピーちゃん自身もそれを知っており、ちょいちょい私と新作情報交換しています。
スワンピーちゃんはファンが作ったスワンピー画像を本当によくチェックしていて、公式ツイートに利用することもあります。
Good day everyone.
Picture is from our Telegram: https://t.co/1Qxgp1Ht4a#BSC #BinanceSmartChain $BNB $SWAMP #SwampFinance pic.twitter.com/qrrKybznTh
— Swamp.finance (@SwampFinance) March 17, 2021
注意点
①監査はまだ
2021年3月21日の時点でSwamp.financeは監査が完了していません。ただし、Certikによる監査が計画されていることは発表されています。
.@certik_io #BSC #BinanceSmartChain $BNB $SWAMP #SwampFinance pic.twitter.com/Z6C7TaAM4n
— Swamp.finance (@SwampFinance) March 14, 2021
#SwampFinance テレグラムで多い #Cartik 関連の質問についてPikachuwanpyがpin📌見ろや!って刺してたから転載。https://t.co/rO2n4Zr5vA
Swamp側はCertikに支払い済み、Auditは次週開始、今月中に終了予定。ドキュメントのスクショのみなので信じるかどうかはあなた次第。 pic.twitter.com/M4RYkSQcXT— Nina (@_ninahaus_) March 20, 2021
②ガバナンス投票はまだ。重み変更は運営の匙加減
計画にはあるものの、Swamp.financeにガバナンス投票(運営の提案内容の実装可否をコミュニティが投票で判断する)はまだありません。
現在までに「運営の判断」で各Farmの重みづけ(報酬の美味しさに直結)が変わることが確認されています。そのため「美味しく見えて突っ込んだFarmだったのに、運営による重み変更で美味しくなくなった」が起こり得ます。
これまでにあった最も大きな重み変更は、SWAMP単体プールのX90以上→X30の大幅圧縮です。公式からの説明は無かっため理由は推測しかできませんが、この重み変更当時、$SWAMPは異常にpumpされた後、約500ドルからひたすら下落の一途を辿っていました。価値が下がっていくSWAMPトークンの単体プール優遇を止めたのはユーザー側にとって嬉しい変更です。
③SWAMP収穫時のガスリミットデフォルト設定がちょっと高め
デフォルトだとこんな感じ。
※繰り返しますが、ガスリミット設定です。
これがそのままガス代として全部消費されるわけではないのですが、「リミット」なので最悪消費される可能性があります。そんなに使われたくない!という人はガスリミット設定を手動で変えましょう。
Swamp.financeのこれから
ドキュメントサイトにロードマップがあります。
Panda Yieldも突っ込んでいましたが、ロードマップが構想メモと間違うくらいウルトラシンプルなので、もう少し詳しく書いて欲しいものです。おそらくスワンピーちゃんは色々とまじめに構想を練っていると思うんですよねー、上手くアウトプットしていないだけで。
Swamp.financeのリンク情報
私はSwamp.financeが好きですが、このプロジェクトが今後どうなるかは分かりません。
投資は常にDYOR!
- Twitter: https://twitter.com/SwampFinance
- Website: https://swamp.finance/
- Github: https://github.com/swamp-finance/
- Telegram Chat: https://t.me/swampfinance
- Telegram Announcements: https://t.me/swampfinanceann
- Docs: https://docs.swamp.finance/
おまけ:消えた池
ローンチ当初、Swamp.financeはFarmのことを「Pond=池」と呼んでいました。
これは後にこっそりFarmに書き換えられました。
「Pondって何?」と訊いたユーザーが多かったのかもしれませんし、スワンピーちゃん自身が「沼と池の違い」について思案した末に削除したのかもしれません。真相は沼の中。