【投資スラング】「クジラ」の意味と由来は?
大口投資家をなぜクジラと呼ぶのか調べてみた話。
こんにちは!ニナ(@ninahaus)です。
仮想通貨をはじめて早数週間、色んな用語を学んできましたが、その中でも特に「クジラ」という言葉が気に入っています。
ただ、どうしてクジラなの?と疑問に思ったので調べてみました!
「クジラ」ってなに?
ざっくり言うと、機関投資家など莫大な資産を運用する大口投資家のことです。
仮想通貨の世界では、2021年1月8日の時点の時点で、1000ビットコイン(40億円相当)を保有する「クジラ」は2334頭います。
「クジラ」の使われ方
株界隈
仮想通貨界隈
英語でもそのまま「Whale」です。
Twitterには、クジラが大きな金額を動かした際にツイートするWhale Alert(クジラ警報)といったアカウントもあります。アイコンがWhaleはWhaleでもクジラを狩るシャチ(Killer whale)な点にセンスを感じます。
由来を調べようと思ったわけ
私の想像では「大口投資家が大量買い注文を出すとその銘柄/コインの単価が跳ね上がる。その際チャートがクジラの潮吹きのようになるから」でした。
が、この考えではクジラが大量売り注文して単価を下げた場合に対しては説明できませんね…。
金融界「クジラ」の由来
なぜ大口投資家がクジラと呼ばれるようになったのか、その由来についてはざっくり4通りの意見が見つかりました。中でも①が通説のようです。
- カジノ用語のWhale(ウェール=クジラ)から
- 運用資金が大きいことをクジラの巨体に例えているから
- マーケットの海に突然現れまわりを飲み込む(価格を大きく操作しマーケットを支配する)から
- マーケットでスプラッシュする(水をまき散らす=状況に変化を与える)から
カジノにおける「クジラ」とは
カジノにおいて賭け金が大きなギャンブラーをハイローラーと呼びます。
「クジラ」はその中でも特に大きな賭けをするギャンブラーの呼称で、賭け金は少なくとも1億円から。これほどの金額になるとクジラのプレイ結果がカジノの経営にも影響するため、店舗側も手放しで上客とは呼べなくなるとか。
ちなみに、過去には第45代アメリカ合衆国大統領ドナルド・トランプ氏の所持するカジノで荒稼ぎした日本人クジラも存在しています。
カジノ「クジラ」の由来
カジノでは、ハイローラーの中でもトップクラスのギャンブラーを「クジラのような怪物・大物」という意味を込めて「クジラ」と呼ぶようになりました。
ではどうしてクジラなのでしょうか?大きさの比喩ならクジラでなくても良いはずです。これに関しては2種類の説がありました。
- クジラが地球上でもっとも大きな生物だから
- ポーカーでは弱いプレイヤーを「魚」、強いプレイヤーを「鮫」と呼ぶ。
そこから、大物ギャンブラーによりサイズの大きな海洋生物である「クジラ」を適用。
まとめ
「クジラ」はもともとカジノ用語で「賭け金の大きな大物ギャンブラー」を指していました。
そこから株式市場に転用されて「資金力の大きな投資家」を指すようになり、今では同義で仮想通貨界隈でも頻繁に使われています。
感想
金融業界においてマーケットやチャートの動きがクジラを彷彿とさせるから「クジラ」が使われるようになったわけではなく、最初にカジノ用語の「クジラ」ありきだったわけですね。
私の想像していた、単価の上昇とクジラの潮吹き関係なくてワロタ
勉強になりました!🐳🦆
もしここに述べた以外のおもしろ通説やご指摘有りましたら@ninahausまでご連絡くださいませ!
おまけ:各界隈でどの程度利用されているか見てみた
各市場規模を考えると納得の結果。
「カジノ クジラ」のGoogle検索結果 :About 2.160.000 results
「株 クジラ」のGoogle検索結果 :About 59.100.000 results
「仮想通貨 クジラ」のGoogle検索結果:About 626.000 results