こんにちは!ニナ(@_ninahaus_)🦆です。
BSC(バイナンススマートチェーン)上のDeFiプロジェクトで再びスキャム(詐欺)が出ました。
1月28日、サービス開始後3時間で飛んだPopcornSwapの手口とはまた違ったため記録を残します。

私自身はWaffle Financeにあまり注目していなかったため、有志提供の情報となっている部分が多々あります。
この出来事は2月9日と10日、日を挟んでのことでした。
欧州時間での記載しているため、一部「欧州では2月9日だったけど日本では2月10日だった」という箇所があります。
今回問題となったのは、ワッフルファイナンス(http://swap.wafflefinance.com/)です。
※既にこのサイトはダウンしておりリンク切れです。
予告していたファーミング開始時刻直前に4時間の延期通知、その後Twitterとウェブサイトを消し逃亡しました。ワッフルファイナンスのトークン$WAFFLE自体は事前swapが可能だったため、ファーミングに備えて準備していた人たちが被害にあいました。
PopcornSwapと異なり、ワッフルファイナンスはサービス開始前に消えました。
本ページのTwitterやウェブサイトのスクリーンショットの中にはGoogle Cacheより取得したものが含まれます。
※詐欺は千差万別なので、このページの内容に合致するから詐欺・しないから詐欺じゃないとは言えません。こんなケースもあるよという程度に思ってください。
DYOR!
起きたことを分かりやすく伝えるためにフランクな書き方をしていますが、被害額の大きな方はBinanceや警察に相談してください。何か手があるかもしれません。
Binance問い合わせ先:
https://binance.zendesk.com/hc/ja/requests/new?ticket_form_id=360001272912
詐欺被害者に対し「詐欺されたお金を取り戻してあげる」と近づいてくる人には十分に気を付けてください!二次詐欺は定番です。
わっふるわっふる
公式テレグラム曰く、ワッフルファイナンスのローンチは2月5日でした。有志がその登場に気付いたのは2月6日のことです。

2月6日の時点でCoingeckoさんにもリストされていましたし、
BSCScan上の「Yield Farms」項目にもUpcomingとして掲載されていました。
BSC DeFi界隈の農家のほとんどはPancakeSwap御大の甘いシロップを吸っていますから、なんとなく似ているワッフルファイナンスに期待が高まります。
来たるファーム開始2月9日に備え、参加者はあらかじめ$WAFFLEを購入して備えました。
ただワッフルファイナンスにはあやしい点が複数がありました。
ワッフルファイナンスの疑惑
①Twitterのアカウント作成日が古い
既にTwitetrのアカウントは削除されていますが、ワッフルファイナンス(@waffle_finance)のアカウント作成日は2018年6月です。
PancakeSwap(@PancakeSwap)ですらTwitterアカウント作成は2020年9月なのに、ワッフルファイナンスはどれだけ先見の明があったのでしょうか。

またフォロワー数も8000以上と多いです。プロジェクト開始時、ケバブファイナンスやパンダイールドのフォロワー数は数百程度でしたのでこの数は異常です。
② 公式テレグラムの回答が誠実でない
https://t.me/wafflefinance
※2月10日現在Read Onlyに設定されています。
ユーザー「タイムロックはコントラクトに入っていますか?」
ワッフル回答「不確かです」
ユーザー「監査は済んでいますか?監査の予定はありますか」
ワッフル回答「済んでません。公式アナウンスを待ってください。」
ユーザー「PancakeSwapのフォークですか?」
ワッフル回答「いいえ🤔」
ユーザー「ワッフルファイナンスのウェブサイトにPancakeSwapのフォークだと書いてあるじゃないですか」
ワッフル回答「だから🤔と書いたじゃないですか。絵文字で分かるでしょう」
③ 2月8日に起こったあやしさしかない巨大dump
ファーミングもまだ始まっていない2月8日、不思議な巨大dumpがありました。
テレグラムグループでは「最初期に購入したクジラが利確しただけでしょう」という声と「プレセールも無かったのに1番始めのタイミングにそんな安価に仕込めたクジラがいるか?」という声が対立しました。後者は「値段を釣り上げた後にDev(運営側)が売り払うRugPullである」という意見です。
BSCScanで2月8日の取引を見てみると、ひとつのWalletで883回のトランザクションを行っている人(?)がいます。
チャート引用元Pancakeswap.info:
https://pancakeswap.info/token/0x5c9a3e08f2bfeb834247cd5d5a1d198aad72667c
ワッフルコントラクト:https://bscscan.com/address/0xe9cd2ca5c989e6ba6576b550a464eaf09b3eca8e
ワッフルトークン:
https://bscscan.com/address/0x5C9A3e08f2bfeb834247CD5D5A1d198AAd72667C
2月9日 ワッフル逃走日の流れ
16:00(ファーム開始予定時刻)
結果として開始されず、直前に4時間の延期が発表されました。
またこのあたりで公式テレグラムが「Read Only(書き込み不可)」に変更されました。
16:20 CoinGeckoからのデリスト
こちらは有志が気付いた時刻です。
Coingeckoにリストされていた$WAFFLEが消えました。
16:34 Twitter削除
先述の通り、ワッフルファイナンス(@waffle_finance)のアカウントが消えました。

16:47 ウェブサイト消滅
ワッフルファイナンスのウェブサイト(http://swap.wafflefinance.com/)が消えました。
せっかくなのでワッフルファイナンスのウェブサイト魚拓を残しておきます。
Mediumの記事はまだ残っているようです。
https://wafflefinance.medium.com/
その後起きたこと
公式テレグラムグループ(https://t.me/wafflefinance)は既にRead Onlyになっているため、ユーザーたちには意見を述べる場がありません。
その状態でもグループ所属メンバー一覧は取得できることから、一部ユーザーは片っ端から所属ユーザーに問い合わせ(何が起きたのか、どうすればいいのか等)をしているようです。
私のところにも数件来ましたが、スパムとしてブロックされてしまう可能性もあるのでお勧めしません。
Twitterで検索すると声をあげている人が見られるので、PopcornSwap詐欺のときのように被害者テレグラムグループが立ち上がるかもしれません。
https://twitter.com/search?q=waffle%20finance&src=typed_query&f=live
ワッフルのドメイン情報
https://whois.domaintools.com/wafflefinance.com
気を付けるべきこと
BSC上での詐欺は増え続けています。
Binance側で何か防止策を設けてくれれば嬉しいですが、何より大切なのはユーザーひとりひとりが慎重に行動することです。
大切な資金を預けるわけですから、新しいDeFiプロジェクトに乗るときは、運営の姿勢も気にしてみてください。
